ヴィルヘルム・バックハウス

Wilhelm Backhaus【1884年3月26日~1969年7月5日】

ベートーヴェン : ピアノ協奏曲全集 (新リマスタリング)

1884年にドイツの古くからの音楽の町ライプツィヒで生まれたバックハウスは、幼い時から母親にピアノを学び、さらにライプツィヒ音楽院に1891年に入学した。

その後幼くしてコンサートデビューした。

1899年からはフランクフルトに移り、当時の大ピアニストであったダルベールに師事する。

ダルベールはバックハウスのために多忙な時間を割き、彼のために多くのことを伝えた。

このときにバックハウスが得たベートーヴェンの解釈は後の彼の演奏ににつながっていると思われる。

さらに1900年のロンドンデビューの成功からコンサートツアーを行い、ヨーロッパで名声を博した。

1905年にはイギリスのマンチェスター王立音楽院の教授となり、1907年からはゾンデルスハウゼン音楽院でも教鞭をとったが、彼が後進の指導をした期間は極めて短く、コンサートピアニストとしての活動を優先した。

1912年からはアメリカでも公演を行い日本も含め世界中で公演した。

最期の時は1969年6月28日のコンサートの最中に気分が悪くなり(コンサート中の心臓発作と言われる)、7月5日に病院で心臓まひを起こしてこの世を去った。

彼もコルトーやルービンシュタイン同様、19世紀の音楽家と関わりを持てたピアニストで、11歳の時にブラームス本人の前で演奏し、賞賛されたというエピソードもある。

当時はヴィルトゥオーゾと呼ばれる、技巧を強調したピアニストも多くいる中で、バックハウスは技巧派としてデビューし、リストの孫弟子でもあったにもかかわらず、その卓越した技巧を見せびらかすことなく、落ち着いた、大きなスケールのまさしく巨匠と呼ぶにふさわしい演奏をした。

また、自分を飾らず多くを語らなかった。

例えば、インタビューで休日の行動を聞かれ、「ピアノを弾いている」とだけ答えたと言う逸話も残っている。

彼のレパートリーは、ロマン派から古典派が中心であった。

彼の偉業はベートーヴェンのピアノソナタおよび、ピアノ協奏曲の全集である。これは今やベートーヴェンを引く際の1つの規範となっている。

Original Masters  Decca Beethoven Sonatas

 

□ヴィルヘルム・バックハウス 略歴

1884年 ドイツ、ライプツィヒで生まれる
1892年 コンサートデビュー
1900年 ロンドンデビュー
1905年 ルビンステイン・ピアノコンクール優勝
1912年 アメリカ公演開始
1933年 スイスに移住
1946年 スイスに帰化
1969年 死去

□使用ピアノメーカー

□ヴィルヘルム・バックハウス DVD紹介


アート・オブ・ピアノ-20世紀の偉大なピアニストたち- [DVD]
映像で歴史的演奏を見ることができます。
スタインウェイをパデレフスキ、ホフマン、ホロヴィッツ、シフラ、ヘス、ルービンシュタイン、ギレリス、ミケランジェリ、グールドが弾いています。
また、プレイエルを弾き、授業をするコルトーやベーゼンドルファーをバックハウス、フィッシャーが弾いています。

ピアノメーカーは確認できませんでしたが、リヒテル、モイセイヴィチ、プランテも演奏を見せてくれます。

楽器を楽しむだけでなく、伝説の巨匠達を映像で見るチャンスはなかなかありませんので貴重なDVDです。

□ヴィルヘルム・バックハウス CD紹介

ヴィルヘルム=バックハウスは1884年ドイツ生まれ(後にスイス永住)のピアニストです。1966年にはオーストリア共和国芸術名誉十字勲章を受け、ベーゼンドルファーから20世紀最大のピアニストに贈られる指環を受けました。ベートーヴェンやリストの直系ピアニストとしてのバックハウスの演奏は、特にベートーヴェンの演奏の一つの基準になっています。デッカで録音されたものはほとんどベーゼンドルファーだそうです。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 (Beethoven : Piano Sonatas Nos. 15, 18, 21 & 30 / Wilhelm Backhaus (1969 LIVE)) (2CD)
バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番、モーツァルト:第27番



□ヴィルヘルム・バックハウス 書籍紹介


二十世紀の10大ピアニスト<br>ラフマニノフ/コルトー/シュナーベル/バックハウス/ルービンシュタイン<br>アラウ/ホロヴィッツ/ショスタコーヴィチ/リヒテル/グールド (幻冬舎新書)
ラフマニノフ/コルトー/シュナーベル/バックハウス/ルービンシュタイン
アラウ/ホロヴィッツ/ショスタコーヴィチ/リヒテル/グールド (幻冬舎新書)

10人の巨匠ピアニストたちの群像劇。CDを聴いてちょっと気になるピアニストのことを知るにはちょうどいいかもしれません。続いて聴いてみたいピアニストが出てくるかも。