マリア・ジョアオ・ピリス

Maria Joao Pires【1944年7月23日~】

後期ショパン作品集

ピリスも多くのピアニスト同様神童であった。

1944年ポルトガルのリスボンで生まれた彼女は、5歳にしてリサイタルを開きデビューした。

その後リスボン音楽院、ミュンヘン音楽院で学び、1970年、ベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで優勝した。

彼女について意外にも神童であったというのは、神童と呼ばれたピアニストが多かれ少なかれ、技巧を見せびらかすのに対し、彼女はほとんどそういったイメージがないからである。

もちろん、彼女に技巧が無いわけではなく、アラウやバックハウスの晩年のように、技巧をそれと見せず表現するのである。

彼女のレパートリーはいうまでも無くモーツァルトであろう。2度に渡り録音したモーツァルトのピアノソナタ全集は最高の名盤である。
他にも、ショパン、シューベルト、ドビュッシーやラヴェルなど多くの作曲家の曲を演奏している。

子育てや地域の子供たちの合唱団の世話など多忙を極める彼女はピアノの練習に1日3時間ほどしかとれないそうである。
「作曲家との一体感を大切にし、楽譜から作曲家の気持ちを読み取り、自分の気持ちと対峙させることに神経を使う」という彼女は生活の中では常に頭の中で音楽を考えることで練習はそれくらいで十分なのだそうだ。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ選集、k331「トルコ行進曲付き」、K310、K545、K570

□マリア・ジョアオ・ピリス 略歴

1944年 ポルトガルのリスボンで生まれる
1949年 モーツァルトのソナタで初リサイタル
1953年 リスボン音楽院に入学
1970年 ベートーヴェン生誕200周年記念コンクール優勝

□使用メーカー

□マリア・ジョアオ・ピリス CD紹介


モーツァルト生誕250年記念BOX モーツァルト:ピアノソナタ全集
管理人が初めて聴いたモーツァルトがピリスのものであったからモーツァルトと言えばピリス、という感じがあるんですが、ピリスの演奏は奇をてらわず自然なモーツァルトだと思います。自然に曲の中からその自由なモーツァルトらしさが出ていて今でも愛聴しています。Amazonのレビューにもあるようにジャケットにもう少し気を配ってくれたら最高だったのですが。

後期ショパン作品集
ショパンは生涯にわたってノクターンを作曲しました。この後期のノクターンはショパンの最後の時期に書かれ、ピリスの落ち着いた演奏がしっとりと聴かせてくれます。また、もちろんそれ以外の曲も素晴らしく、ピリスの代表作と言っても過言の無い録音です。

シューベルト:即興曲集
ピリスのモーツァルトは自然体で曲の持ち味を最大限に引き出しているように感じますが、シューベルトでも同様でその自然体の演奏がこれらの曲の美しさを引き出しています。